不動産相続の疑問やお悩みについて、徹底解説
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相続人が複数、しかも大人数ともなってくるとかなり大変な作業になります。
これに加えて、遠方に住んでいたり、そもそも連絡を取ったことがないなど、相続人自体がどれくらい存在するのか?もあやふやな場合、言うまでもなく大変な作業になります。
今回は、そんな事例について紹介をしていきます。
遺産分割協議とは、相続人が複数人いる場合に、どの遺産をどのように相続するのか?を協議することを言います。
相続人が全員参加し、決定した内容を書面に残すことが基本となります。さて、これを踏まえ、とある事例について紹介をします。
弁護士に依頼をしたのは被相続人の夫になります。被相続人は預貯金を始め、保険や不動産など多くの遺産がある状態で他界をしてしまいました。いざ、相続しようとしたとき、夫も知らないような多くの相続人がいることが判明し途方にくれてしまったというわけです。
昨今、相手方の親戚関係を知らないことは多々あるため、さほど珍しい話ではありませんが…あまりにも多くなってしまうと、どこから手を付けていけばよいのか分からない状況になってしまうものです。ちなみに、この事例では20人近くの相続人がいました。
ともあれ、結果は問題なく遺産分割協議を行うことができ、円満に相続することができました。
A.遺産分割協議の代行というよりも、音頭を取って円滑な遺産相続手続きを取ることが可能です。相続人の人数は関係なく、様々な調整をしていきます。また、合わせて遺産分割協議書の作成も行うことができます。
ここで紹介した事例は、先に少し触れたように、相続人は20人ほどいました。しかも、依頼者はどれぐらいいるのか?が分からない状態でもあり、正直なところ、一人ではもうどうしようもできないレベルです。
したがって、弁護士に相談をして遺産分割協議を行ったことは好手だったといえるでしょう。
そもそも、基本的に遺産分割協議は全員が揃って話し合いを行わないと効力が発揮しません。このような意味もあり、依頼者の判断は正しかったわけです。
この事例で重要なポイントは、弁護士でなければ相続人全員を見つけ出し、遺産相続に関して了承を得ることができなかったことです。
戸籍謄本などを調べたことで、遠方に住んでいる人も判明したり、そこから連絡を取ったりと、とにかく一般人の人が片手間でできるようなものではありませんでした。
また、疎遠になっている人や、そもそも「そんな人がいるの?」とまったく知らない人も…複雑な家庭事情があると、よくある話です。ともあれ、このような状況で全員から了承を得るための交渉は非常に難しいところです。
さて、このようなケースは、人数はさておき、よくある相談の1つです。人数が多ければ多いほど、調整が大変になり、時間に追われながらの作業となるため、相続人たちの精神的な疲弊も大きくなってしまいます。
したがって、前もって、早めに状況を確認しておくことを強くおすすめします。今回の件も、先手を打つことができれば、よりスムーズな遺産分割協議ができたことは間違いありません。
また、このケースは穏便に事を運ぶことができた幸運もあったことは確かです。誰か一人でもゴネてしまうと、一気に泥沼化することもあるため、より一層、早めの相談することが重要になってきます。
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