不動産相続の疑問やお悩みについて、徹底解説
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昨今「終活をしよう」とよくメディアなどで取り上げられています。その中で耳にするようになったエンディングノート。
ここでは、そんなエンディングノートについて詳しく触れていきます。
エンディングノートとは、本人が他界した場合に、遺族にお願いしたいことを書き留めておくノートのことを言います。
いわゆる終活で使われることも多く、すでにフォーマット化されノート自体が販売されていることもあります。PCソフトだったり、スマホアプリで書けたりするため、気軽に始めること可能です。
1つ必ず理解しておきたいことは「法的効力は発揮しない」ということです。いくら遺産相続について記載をしたとしても、それはあくまで「お願い事」であって、強制力はまったくありません。
したがって、強制力を発揮させていのであれば、遺言書を用意する必要があります。
エンディングノートはいつ始めてもらっても構わないものです。したがって、利用する場面は「自分自身が残しておきたい」と感じたときが、利用する場面になります。
エンディングノートを始めるきっかけは、結婚したときだったり、子供が産まれたとき、子供が社会人になったとき、子供が結婚したとき、自分自身が定年を迎えたとき、自分自身が大病を患ってしまったときと、人それぞれです。
エンディングノートのメリットは大きく2つで「遺族が凄く助かる」「気軽に始めることができる」です。
1つ目の「遺族が助かる」という点については、その人の情報が全て記載されているため、それに沿って対応をしていけばよいだけになり負担がかなり軽くなります。
例えば、本人が大切にしていたビンテージアイテムなど、どう処分をしたらよいのか?と困ってしまうこともあります。
例えば「ビンテージ仲間に譲って大切にして欲しい」と記載しておけば、扱いが難しいものでも、簡単に対応することができます。
また「他界したことを誰に報告すればよいか?」も遺族が迷う最たる例です。これも連絡を受ける側も「知らせてくれてありがとう」となるため、大きなメリットになります。
2つ目は、上記でも記載したように気軽な気持ちで始めることができるメリットがあります。形式張ったものでもありませんし、すでに書きやすいようにQ&A方式のノートも存在します。これを上手に活用すれば、さらに気軽に始めることができます。
デメリットは、やはり「更新作業が必要になる」ことが第一に挙げられます。人生を歩んでいく中で、様々なことが起きますが、その度に、このエンディングノートを更新していかないといけないわけです。
これはなかなかな重労働となり、放っておいてしまう人も多いです。その結果、いざ他界してしまったとき、中途半端なエンディングノートが残ることになり、遺族が混乱してしまうことも多々あります。
また、親しき家族に、このエンディングノートがどこにあるのか?または分かりやすい場所に常においておくなどしておかないといけません。伝え忘れて、気付かれなかったことを考えると悔やんでも悔やみきれません。
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