両親と絶縁状態。亡くなった時に相続できる?

このページでは、絶縁状態となっていた、音信不通となっていたという場合の親子の相続について解説しています。

絶縁状態だった親子の場合、相続権はどうなるのか?

確執があり、絶縁状態となっていた親子で、親が亡くなった場合、その子供の相続権はどうなるのかというのは、気になるところです。一例として以下のようなケースを見てみましょう。

Q.結婚を反対されたことで、長年絶縁状態となっていた父親が亡くなりました。こうした場合でも、遺産分割の権利というのはあるのでしょうか?

A. たとえ勘当や絶縁されていたとしても、法律上、親子関係がなくなることはありません。相続欠格や相続廃除されていない限り、遺産相続の権利はあります。

この事実は、勘当されていた当人から見ればホッとすることである反面、それ以外のまっとうな親子関係を築いてきた兄弟姉妹から見れば、なかなか納得し難いことかもしれません。

しかし、現在の法律上、親子関係の籍をなくすということは、事実上不可能です。このことは、厳然たる事実として受け止めてください。

では、そうした子供がいる親、ならびに他の兄弟姉妹が、絶縁状態にある子供に遺産を渡したくないという場合、どうすればよいのでしょうか?遺言書で絶縁している子供に遺産を渡さないと明記することはできますが、実子には遺留分が認められているため、渡す遺産をゼロにすることはできません。

もうひとつは、「相続欠格と廃除」のページでご紹介している相続廃除という手続きを、家庭裁判所に生前申し立てておくことです。

ただし、これも上記のような、結婚を反対されたことが理由で絶縁状態となったという程度では、相続廃除は認められないのが現実です。懲役5年以上の実刑を受けたり、莫大な借金を肩代わりさせられた、反社会的組織に加入したといったレベルの不貞行為がなければ、なかなか認められるものではありません。

以上の通り、絶縁状態にあり親の葬式にも出席しなかった兄弟や姉妹がいたとしても、相続者としての権利を失っているわけではないという点に注意が必要です。

遺産分割協議に出席させないなどの行為は、後々、その遺産分割協議が無効となる可能性が大ですので、決してないがしろにしてはなりません。第三者として、法律の専門家として弁護士に間に入ってもらうことが、スムーズな手続きにつながるはずです。

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【このページの監修】田中健太郎弁護士
東京スカイ法律事務所 田中健太郎弁護士(第一東京弁護士会所属)

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代表を務める田中健太郎弁護士は、弁護士資格だけでなく、司法書士・行政書士の資格も保有。実績豊富で、不動産相続が得意な弁護士です。

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