テナントビルの相続

テナントビルを相続する際に気を付けるべきことや相続事例を紹介します。

テナントビルの相続で気をつけるべきこと

テナントビルを相続した場合は様々なテナントに応じた電力供給システム、セキュリティー対策、エレベーターの保守点検など環境を整えなければなりません

ビルの維持管理に必要な費用を確保する。

ビルを維持管理するために諸費用が掛かりますが、個人での確保は難しいものです。そこで、金融機関から設備投資費用を借り入れる方法があります。

ですが、テナントビルの設備投資は賃貸アパートや1戸建て住宅よりも融資条件が厳しく、かなり時間がかかります。また、金融機関の中にはテナントビル向けの融資を行わない機関も存在します。ビルの改修が出来ずにテナントが入らなくなってしまうと、相続した後の経営に悪影響を与えかねません。

テナントビルの利用者がいるか

テナントビルを相続しようと考えている場合は、テナントの利用者がいるかどうかも相続するか、放棄をするかの大きな基準判断となります。賃貸物件と違い、テナントビルは一つのフロアを1社が利用することも少なくありません。契約している会社や景気の良し悪しに影響されやすく、会社が経費削減のため必要だと判断したら、促退去をします。

会社が退去してしまうと、収入が一気に減ることは避けられないでしょう。また、空室期間が長くなればなるほど損失は膨み、収入がマイナスなる可能性も考えなくてはいけません。そうならないために、相続するテナントビルの事前調査は必ず行いましょう。

税制面においてもテナントビルは、賃貸マンションや住宅のような軽減措置をうけられません。そして、テナントビルの相続を考えている人は都市部や地方に関わらず安定して経営できるかどうかを必ず確認しましょう。

突然テナントオーナーとしてビルを相続した事例

14年前小さなテナントビルを父親から相続。わずかな入居者だけで赤字状態が続いたために、売却を検討しました。しかし、入居者にその旨を伝えると莫大な立ち退き料を請求されました。入居者との関係を悪化させずに退去してもらい、テナントビルを売却したいと考え何度も説得を試みますが、立退料の折り合いが付きません。

売却が進まず、空室になっているフロアは毎月赤字を出している状態です。さらに毎年の固定資産税の支払いなども加わると、かなりの痛手になります。テナントは、「要求通りの立退料を支払わない限り退去しない」という強硬な姿勢を見せます。

テナントとの賃貸契約をする会社にもどうにかならないかと頼みこみますが、テナントオーナー次第だとはぐらされてしまいます。根気強い交渉の結果数店舗は立ち退きに応じました。しかし、その中でも頑なに要求通りの立退料を払わないと立ち退かないというテナントに困り果てています。

弁護士に依頼しよう

テナントを相続したものの、立地や景気によって営業が難しくなり売却を選択する場合があります。入居しているテナントに立退料を支払い退去してもらう必要があるのですが、なかなか了承をもらえず困っているテナントビルオーナーも少なくないでしょう。

こういった場合は強制退去手続きが可能です。ですが、様々な法的専門知識が必要となるためテナントとオーナーの間に入って仲裁をしてくれる弁護士に依頼することをおすすめします。トラブルを解消してビルをスムーズに売却することが出来るでしょう。

不動産の相続、弁護士に依頼すべき理由について詳しく見る>>

テナントビルをトラブル無く相続する方法

テナントビルの相続をめぐっては、家族間でトラブルが起きることも少なくありません。ここではそのトラブルを回避するための方法を紹介します。

遺書を早めに書いてもらう

テナントビルの相続で家族間トラブルが起きる原因の一つは、ビル所有者の遺書がないことです。遺書が残っていれば、その内容に従って粛々と相続手続きを進めることができますが、遺書がないと、それぞれの相続人が故人の意思をめぐって意見を戦わせることになり、収拾がつかなくなります。こうしたトラブルを避けるには、所有者が存命のうちに、早めに遺書を書いてもらうことです。遺言があれば、法的にはその内容が優先され相続人は従わざるを得ないので、無用なトラブルを避けることができます。

資産の組み替えを行い不公平感をなくす

テナントビルを遺産分割で相続するとき、時価や賃料収入の点で不満が出て、家族間トラブルに発展したというケースもあるかもしれません。このようなトラブルを回避する方法としては、資産の組み替えがあります。資産の組み替えとは、資産価値が低下した不動産を収益性の高い不動産に組み替えることですが、これを行うと現在の資産価値を高めることができ、遺産分割における不公平感を解消できます。そして時価や賃料収入でも相続人の不満が出にくくなり、相続がスムーズに行えるようになります。

相続問題が専門の弁護士に相談する

テナントビルの相続をめぐる家族同士のトラブルは、なるべく当事者で話し合って解決するのが理想ですが、それができない場合は、プロに相談するのも一つの手です。そのプロとは、相続問題が専門の弁護士です。弁護士に仲介を依頼すれば、相続財産や相続人の詳しい調査をしてもらえることはもちろん、遺産をどのように分けたらいいか、揉め事をどう収めたらいいかなどについて、的確なアドバイスをもらうことができます。

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東京スカイ法律事務所

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引用元:東京スカイ法律事務所公式HP
(http://www.tsky.jp/)

このサイトは「東京スカイ法律事務所」の田中健太郎弁護士が監修しています。平日は夜22:00まで相談が可能で、土日も事前予約をすれば相談することができます。親族との相続トラブルに悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。